HEALTH WORDS / 用語解説
ソヨウ
ソヨウ(蘇葉)とは、シソ科の植物であるシソの葉、または茎葉を乾燥させたものであり、伝統的な生薬および漢方薬の構成生薬として用いられる薬剤である。1
日本薬局方に収載されている生薬としてのソヨウは、チリメンジソを除くシソの葉および枝先を乾燥したものであり、特異な芳香を有することが特徴である。1
ソヨウの主要な成分としては、揮発性の精油成分であるペリラアルデヒドが挙げられ、これがソヨウ特有の香気や薬理作用の発現において重要な役割を担っている。2
漢方医学的および生薬学的な観点において、ソヨウは理気剤に分類され、気の巡りを良くし、胃腸の働きを整える作用があるとされている。1
臨床的には、感冒の初期症状である発熱や頭痛、悪寒などを緩和するほか、食欲不振、胸苦しさ、腹部膨満感などの消化器症状を改善する目的で用いられる漢方処方に配合されている。1
例えば、香蘇散などの代表的な方剤にはソヨウが主薬または主要な構成成分として含まれており、ストレスや気候の変化に伴う身体的苦痛に対しても処方されることがある。1
このように、ソヨウは古くから民間療法における食用および薬用としての利用にとどまらず、現代医学においても科学的な品質評価や臨床応用がなされている重要な生薬資源の一つである。2