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HEALTH WORDS / 用語解説

フェリプロトポルフィリンⅨ

フェリプロトポルフィリンⅨとは、ヘムとも呼ばれ、鉄原子が結合したプロトポルフィリンⅨ環を持つポルフィリン化合物であり、生体内において様々なタンパク質の補欠分子族として極めて重要な役割を果たしている有機化合物である。1

フェリプロトポルフィリンⅨは中心に三価の鉄イオン(フェリ鉄)を保持しており、ヘモグロビンやミオグロビンなどの色素タンパク質の構成成分として酸素の運搬や貯蔵に関与しているほか、シトクロムなどの電子伝達系に関わる酵素の不可欠な補因子としても機能している。1

生物の体内では、この化合物はグリシンとスクシニルCoAを初期基質とする一連の生合成経路を経て段階的に合成され、最終的にプロトポルフィリンIXに対して鉄が酵素の作用によって挿入されることで生成される。2

生成されたフェリプロトポルフィリンⅨは、赤血球の産生過程や肝臓における薬物代謝酵素の維持に利用される一方で、不要となったものは代謝されてビリルビンへと変換され、最終的に体外へと排泄される仕組みになっている。1

参考文献・出典

  1. J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200907038161580208 ↩1 ↩2 ↩3
  2. J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200902042784535359 ↩