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HEALTH WORDS / 用語解説

フロロピリミジ系

Fluoropyrimidine

フロロピリミジ系とは、ピリミジン環にフッ素原子が結合した構造を持つ抗悪性腫瘍薬(代謝拮抗薬)の総称であり、主として悪性腫瘍の化学療法に用いられる薬剤群である12。

この系統に属する薬剤は、体内で活性化されてピリミジン塩基の代謝を阻害し、DNAおよびRNAの生合成を妨げることで細胞増殖を抑制する機序を有する23。

代表的な化合物としては、5-フルオロウラシル(5-FU)、テガフール、カペシタビン、ドキシフルリジンなどが挙げられ、大腸がん、胃がん、乳がんなどの消化器系を中心とした幅広い固形がんの治療に不可欠な基幹治療薬として位置づけられている12。

これらの薬剤は単独で用いられるほか、他の分子標的薬や殺細胞性抗がん薬、あるいは放射線療法との併用療法においても重要な役割を果たしており、集学的治療の観点から多くの臨床試験や治療ガイドラインで推奨されている13。

しかしながら、骨髄抑制、消化器症状(口内炎、下痢など)、色素沈着や手足症候群といった皮膚障害などの様々な副作用が発現することが知られており、安全管理と適切な用量調整が求められる薬剤群である23。

特に、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ(DPD)という代謝酵素の活性低下や遺伝子多型を有する患者においては、重篤な副作用が早期に発現するリスクが高まるため、投与前の体調管理や生体機能の評価が極めて重要視されている21。

参考文献・出典

  1. 国立がん研究センター: https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/drug/chemotherapy.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
  2. PMDA: https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuSearch/ ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5
  3. KEGG DRUG: https://www.kegg.jp/entry/D08316 ↩1 ↩2 ↩3