HEALTH WORDS / 用語解説
ロリンアルカロイド
Loline alkaloids
ロリンアルカロイドとは、主としてイチイヅル科などの植物やそれに共生する内生菌(ネオティポディウム属やエピクロエ属などの糸状菌)によって産生されるピロリジジンアルカロイドの一種である。1
ロリンアルカロイドは、1-アミノピロリジジン環構造を基本骨格として有する化合物であり、植物と真菌の共生関係において重要な役割を果たしている。2
これらのアルカロイドは、宿主となる植物を草食動物や昆虫などの害虫から守るための天然の防衛物質として機能することが知られている。1
特に、牧草などに感染した内生菌がロリンアルカロイドを産生することで、家畜に対して摂食阻害や中毒症状を引き起こす原因物質の一つとなることがある。2
一方で、ロリンアルカロイドは多くの昆虫に対して強い殺虫活性や忌避作用を示すため、農業分野における生物農薬や害虫防除の観点からも研究の対象となっている。1
その化学構造の多様性や生合成経路については、遺伝子解析や生化学的な手法を用いて世界中の研究機関で詳細な解析が進められている。2