HEALTH WORDS / 用語解説
骨格
骨格とは、ヒトをはじめとする多細胞動物において、身体を支持し、内臓を保護し、筋肉の作用によって運動を行うための構造体をいう。1
ヒトの骨格は、約200個以上の骨が結合して構成されており、大別して頭部、脊柱、胸郭からなる体幹骨と、上肢および下肢の骨からなる付属肢骨に分けられる。2 骨格の主要な構成要素である骨は、硬組織である骨質のほか、骨髄や骨膜などから成り立っている。1
骨格の最も基本的な機能は、重力に対する身体の支持であり、立位や座位などの姿勢を維持する上で不可欠な役割を果たしている。1 また、頭蓋骨が脳を、胸郭が心臓や肺といった生命維持に不可欠な内臓を囲んで保護するなど、物理的な衝撃から生体を守る機能も担っている。2
さらに、骨格は骨格筋の付着部を提供することで、関節を支点としたてこの原理を用いた運動を可能にしている。1 力学的な機能のほかに、骨格を形成する骨はカルシウムやリンなどのミネラルを貯蔵する代謝的な貯蔵庫としての側面も持っており、血中のミネラル濃度を一定に保つための調節機能にも寄与している。1 加えて、長管骨などの内部に存在する骨髄では造血が行われ、赤血球や白血球、血小板といった血液細胞が産生される。2
成人における骨格は、一見すると静的な構造物のように見えるが、実際には破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成が絶えず繰り返される骨代謝(リモデリング)が行われている。1 この骨代謝のバランスが崩れると、骨量の低下を招き、骨粗鬆症などの疾患を発症するリスクが高まることが知られている。1 高齢期における骨格の健康維持は、自立した生活を送る上で極めて重要である。1