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HEALTH WORDS / 用語解説

二次汚染

Secondary contamination

二次汚染とは、すでに汚染物質や放射性物質、あるいは病原体などの有害な物質が付着・存在している場(一次汚染源)から、接触や移動、飛散などの物理的プロセスを介して、それまで清浄であった別の環境、物品、生体、人体などに汚染物質がさらに広がる現象を指す。1

医学や公衆衛生学、あるいは環境衛生学の領域において、この二次汚染は極めて重要な概念として扱われている。 例えば感染症対策の文脈では、患者の体液や排泄物、あるいは医療従事者が使用した医療機器や防護服などを介して、本来は清浄であるべき医療環境や他の患者へ病原体が伝播するリスクを指す場合がある。 また、化学物質や重金属などの有害物質が工場跡地などの一次汚染地から地下水や土壌、さらには農作物や水産物へと移行し、最終的にそれらを摂取する人体や生態系へ影響を及ぼす過程も二次汚染の典型例として挙げられる。2

原子力災害や放射線医学の分野においては、放射性物質によってすでに汚染された環境や被災者の体表、衣類などから、放射性物質が空気中の塵埃や直接的な接触によって医療スタッフや他の一般市民、あるいは救急車などの資機材へと移転・拡大する現象を二次汚染と呼ぶ。3 このような医療現場や災害現場での二次汚染を未然に防ぐため、医療従事者は適切な個人防護具(PPE)の着用や、ゾーニングと呼ばれる汚染区域と清潔区域の厳格な区分け、さらには患者の迅速かつ適切な除染作業などの感染管理および安全管理のプロトコルを遵守することが強く求められる。

参考文献・出典

  1. 原子力災害における放射線対策のポイント: https://www.nsr.go.jp/activity/bousai/data/000000216.pdf ↩
  2. 土壌汚染対策法における調査及び措置に関するガイドライン: https://www.env.go.jp/water/dojo/kankyo/gl_tosh/full.pdf ↩
  3. 原子力災害医療における汚染患者の除染に関するガイドライン: https://www.nra.go.jp/data/000234720.pdf ↩