HEALTH WORDS / 用語解説
大腸カメラ
Colonoscopy
大腸カメラとは、内視鏡を用いて肛門から盲腸に至るまでの大腸全体の内腔を直接観察し、病変の有無を診断する検査法である。1
大腸カメラは、正式には大腸内視鏡検査と呼ばれ、消化器領域において大腸がんや大腸ポリープ、炎症性腸疾患などの疾患を発見・診断するために極めて重要な検査である。2
検査の施行に際しては、大腸の内部を高精度に観察するため、事前に腸管洗浄剤などを用いて腸管内を完全に洗浄し、糞便を取り除く処置が行われる。1
内視鏡の先端にはCCDカメラなどの撮像素子や光源が搭載されており、得られた画像はモニター画面に高解像度でリアルタイムに映し出されるため、微小病変や粘膜の色調変化も詳細に捉えることが可能である。2
検査中には、医師が内視鏡の鉗子口を通じて専用の生検用鉗子を挿入し、異常が認められた粘膜組織の一部を採取する生検(組織診)を同時に行うことができる。1
採取された組織は病理組織学検査に回され、良性か悪性かの確定診断や、炎症の程度および種類の特定が行われる。2
さらに、大腸カメラは診断目的だけに留まらず、発見された大腸ポリープや早期大腸がんなどの病変をその場で切除する内視鏡的治療(内視鏡的ポリープ切除術や内視鏡的粘膜切除術など)の手技においても広く応用されている。1
患者の身体的苦痛や苦痛を軽減する目的で、必要に応じて鎮静剤や鎮痛薬が投与されることが多く、検査中の不安や疼痛を和らげる配慮がなされる。2
大腸カメラは大腸がんの早期発見と死亡率の低下に大きく寄与する一方で、稀に腸管穿孔や出血などの偶発症を伴うことがあるため、適応やリスクについて十分なインフォームド・コンセントを行った上で実施される。1