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HEALTH WORDS / 用語解説

物理的損傷

Physical Injury

物理的損傷とは、生体に対して物理的エネルギーが作用することにより引き起こされる組織の構造的破壊や機能障害の総称である1。医学や生物学の分野において、外傷や傷害と同義またはその一部として扱われることが多く、生体の恒常性を維持する仕組みに重大な影響を及ぼす現象である2。

物理的損傷を引き起こすエネルギーの種類は多岐にわたり、機械的エネルギー、熱エネルギー、電気エネルギー、放射線などが主な原因となる1。これらのエネルギーが生体組織の耐性を超えた際に、細胞の死滅、血管の破綻、骨格の骨折といった具体的な病態が発生する2。

最も頻繁に観察される機械的な物理的損傷には、鈍的外傷と鋭的外傷が含まれる1。鈍的外傷は、自動車事故や転落などによって身体に強い衝撃が加わり、皮膚の表面が保たれたままで内部の臓器が損傷を受けたり出血を起こしたりする現象である1。一方、鋭的外傷は、刃物などの鋭利な物体によって皮膚や組織が切断される現象であり、創傷の深さや範囲に応じた外科的治療が必要となる2。

また、温度変化に起因する物理的損傷として、極度の熱による熱傷や、低温による凍傷が挙げられる1。これらはタンパク質の変性や細胞膜の破壊を引き起こし、重度の場合は全身管理を要する病態へと進展する2。

物理的損傷に対する生体の反応としては、炎症反応や組織修復のプロセスが誘導される2。損傷を受けた部位には血小板や白血球が集まり、治癒に向けた複雑な生化学的カスケードが活性化される仕組みとなっている1。

参考文献・出典

  1. 厚生労働省 職場のあんぜんサイト: https://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo47_1.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6
  2. 国立国会図書館 国立国会図書館サーチ: https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007542385-00 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5