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HEALTH WORDS / 用語解説

臨床経過

Clinical Course

臨床経過とは、患者が疾患を発症してから治療を経て、治癒、寛解、あるいは悪化に至るまでの時系列的な経過や病状の変化全体を指す言葉である。1 医学および生物学の領域において、疾患の自然史を理解し、予後を予測する上で極めて重要な概念とされている。2

臨床経過の把握は、初診時の問診や身体診察、各種検査によって得られた情報を基に、症状の推移を継続的に観察および記録することから始まる。3 急性疾患の場合は数日から数週間単位で急速に病状が変化するため、バイタルサインや検査値の変動を細かく追うことが求められる。1 一方で、慢性疾患においては数年あるいは数十年にわたる長期的な経過となるため、生活習慣や年齢に伴う身体機能の変化も含めた包括的な評価が必要不可欠となる。2

臨床経過を詳細に分析することは、適切な治療方針の決定や薬剤の効果判定、さらには合併症の早期発見において中心的な役割を果たす。3 医療従事者間での情報共有ツールであるカルテや診療録には、この臨床経過が時系列順に記載され、チーム医療を円滑に進めるための基盤情報として活用されている。1 また、学術論文や症例報告においても、ある特定の治療法が患者の状態にどのような影響を与えたかを論証するため、臨床経過の記述は不可欠な要素となっている。2

参考文献・出典

  1. 国立国会図書館 国立国会図書館サーチ: https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007530635-00 ↩1 ↩2 ↩3
  2. 医中誌Web: https://www.jamas.or.jp/ ↩1 ↩2 ↩3
  3. 厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/ ↩1 ↩2