HEALTH WORDS / 用語解説
問診
Medical Interview
問診とは、医師などの医療従事者が患者に対して直接質問を行い、症状や病歴、生活習慣などの必要な情報を聴取する臨床的な診察方法である。1 医療面接とも呼ばれ、身体診察や検査と並んで診療の極めて重要な初期段階を構成する。2
問診の主な目的は、患者の主訴(最も苦痛に感じている症状)を正確に把握し、疾病の診断や治療方針の決定に必要な臨床情報を収集することにある。1 医師は問診を通じて、症状がいつ始まったのか、どのように推移したのか、どのような誘因や増悪因子、軽快因子があるのかを詳細に聞き出す。1 さらに、現在の症状だけでなく、過去にかかった病気の既往歴、現在服用している薬剤、家族歴、アレルギーの有無、職業や生活環境といった社会的背景についても網羅的に確認が行われる。1
標準的な問診では、患者が自らの言葉で症状を語る「自由記載」あるいは開放型質問と、医師が特定の疾患を想定して「はい」「いいえ」で答えられる質問をする「閉鎖型質問」が適切に組み合わされる。2 これにより、患者の心理的負担を軽減しつつ、鑑別診断に必要な医学的情報を効率的かつ系統的に集めることが可能となる。2
また、問診は単に情報収集の手段であるだけでなく、医師と患者の間に信頼関係を構築するための重要なプロセスでもある。1 医療従事者が患者の訴えに共感を持って耳を傾けることで、患者の不安や恐怖が和らぎ、治療へのアドヒアランス(服薬遵守など)が向上することが知られている。2 近年では、電子カルテや問診票のデジタル化が進められており、来院前や待合室であらかじめ詳細な情報を入力してもらうシステムも広く導入されている。3
参考文献・出典
- 厚生労働省 厚生労働省型臨床研修指導医講習会テキスト: https://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/04/h0416-2a.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5
- 国立国会図書館 国立国会図書館インターネット資料収集事業: https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11258045 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
- 厚生労働省 医療情報システムの安全管理に関するガイドライン: https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000516275_00006.html ↩