HEALTH WORDS / 用語解説
輸液製剤
Infusion solutions
輸液製剤とは、水、電解質、栄養素などを静脈内に投与する目的で調製された医薬品の総称である。1 患者の体液バランスの維持、水分および栄養の補給、酸塩基平衡の調整などを目的として臨床現場で広く用いられている。2
輸液製剤は、その組成や作用機序により大きく維持液、補液、電解質液、栄養輸液製剤(高カロリー輸液など)などに分類される。2 細胞外液補充液は、血液の血漿成分に類似した電解質組成を持ち、手術時の出血や脱水症などによる循環血液量減少症の改善に用いられる。1 これに対し、維持液や水分補給用製剤は、人体の基礎的な代謝によって失われる水分および電解質を補うために用いられる。2
経口摂取が不可能な患者や、消化管の機能低下がみられる患者に対しては、糖質、アミノ酸、脂肪乳剤などを配合した高カロリー輸液が用いられることがある。1 これにより、生体のエネルギー需要を満たし、栄養障害の進行を防ぐことが可能となる。2
輸液製剤の選択および投与にあたっては、患者の腎機能、肝機能、心機能、血圧、電解質値などの臨床検査値や全身状態を慎重に評価する必要がある。2 不適切な投与は水中毒、電解質異常、肺水腫などの合併症を引き起こすおそれがあるため、投与速度や総量を厳密に管理することが求められる。1