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HEALTH WORDS / 用語解説

雌花

Pistillate flower

雌花とは、雌しべを持ち、胚珠を形成するものの、雄しべを欠く植物の花のことである。1

種子植物において、花は有性生殖を行うための器官であり、雄しべで作られる花粉を受け取ることで受粉が成立する。2

被子植物の花の基本構造は、外側から萼、花弁、雄しべ、雌しべの4つの器官から構成されているが、進化の過程や繁殖戦略の多様化に伴い、これらの器官の一部が欠失または退化することがある。3

その結果、1つの花の中に雄しべと雌しべの両方を備える両性花だけでなく、雄しべだけを持つ雄花や、雌しべだけを持つ雌花といった単性花が分化するに至った。1

このように雄花と雌花がそれぞれ分かれて同一の個体上に着生する植物を雌雄同株と呼び、ウリ科のキュウリやカボチャ、あるいはブナ科のコナラやクリなどがその代表例として挙げられる。3

これに対して、雄花をつける株と雌花をつける株が生物学的に完全に分かれている植物は雌雄異株と呼ばれ、ホウレンソウやイチョウ、キウイフルーツなどがこれに該当する。3

雌花の最大の特徴は、雌しべの先端にある柱頭に花粉が付着し、花粉管が伸長して胚珠内の卵細胞と精細胞が受精を行うことで種子と果実を形成する点にある。2

風媒花や虫媒花といった受粉のメカニズムにおいて、雌花は自身の花粉による自家受粉を回避し、遺伝的な多様性を維持するための重要な役割を担っている。3

参考文献・出典

  1. 植物図鑑: https://matsue-flower.com/kanji/mebana.html ↩1 ↩2
  2. J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200906051515594410 ↩1 ↩2
  3. J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201007026526107384 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4