HEALTH WORDS / 用語解説
PGC-1α
PPARγ coactivator 1α
PPARγに結合するコアクチベーターとして同定された転写制御因子。白色脂肪細胞においてはミトコンドリア生合成の増強やUCP1の発現増加などによる褐色脂肪細胞様変化を生じさせる。1
運動によって増加するとされ、骨格筋内で重要な物質の増加や代謝の改善が報告されている。
また、PGC-1αが骨格筋に作用することで、骨格筋から分泌されるイリシンがエネルギー消費量を増加させることが報告されている。インスリン抵抗性の改善に関わることが示唆されている。2
PGC-1αは褐色脂肪細胞や骨格筋,肝臓などの代謝が活発に行われている臓器に発現が多く,とくに骨格筋のなかではⅠ型線維が多いヒラメ筋において高発現している.PGC-1αは持続的な運動によって発現が増加することが知られており,骨格筋でPGC-1αを過剰発現したマウス(PGC-1α Tgマウス)では,Ⅰ型やⅡA型線維に特徴的な遅筋型のトロポニンIやミオグロビン,ミトコンドリア量の増加,分岐鎖アミノ酸(BCAA)代謝酵素の発現促進が認められ,持久的運動能が上昇する.3
参考文献・出典
- PGC-1α 小川渉(神戸大学大学院 医学系研究科): http://www.nips.ac.jp/thermalbio/handbook/1-18v2.pdf ↩
- 骨格筋と脂肪組織にかかわる最近の話題 ホルモンIrisinと白色脂肪細胞の褐色脂肪細胞化: http://nutrition.life.kpu.ac.jp/wp-content/uploads/2015/01/%E5%8C%96%E5%AD%A6%E3%81%A8%E7%94%9F%E7%89%A9-%E5%AF%84%E7%A8%BF.pdf ↩
- 骨格筋からみた糖尿病の病態と治療 亀井康富 小川佳宏: http://nutrition.life.kpu.ac.jp/wp-content/uploads/2012/12/%E6%9C%88%E5%88%8A%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85-2015.pdf ↩