健康用語WEB事典

外側手綱核(lateral habenular nucleus)

手綱核の一部。腹側被蓋野縫線核投射し、ドーパミン神経セロトニン神経を主に抑制する。*1

背側縫線核グルタミン酸ニューロン投射を行い、不快情動ストレスに関わるが、外側手綱核から背側縫線核への投射ニューロンが社会的挑発を受けることにより活性化することが確認されている。

この興奮性入力が社会的挑発による攻撃行動の増加に関与することや、攻撃行動の増加に背側縫線核の非セロトニンニューロンのうち、腹側被蓋野投射しているニューロンが関与することが報告されている。*2

哺乳類においては嫌悪刺激が予想された時や与えられた時に強く活動し、モノアミン神経を抑制することが報告されている。

レム睡眠の維持に重要な役割を果たしていることが報告されている。*3

タグ: 手綱核 神経 ストレス 投射

*1「脳神経回路の形成・動作原理の解明と制御技術の創出」 平成21年度採択研究代表者 岡本仁(独)理化学研究所脳科学総合研究センター・副センター長 手綱核による行動・学習の選択機能の解明: http://www.jst.go.jp/kisoken/crest/report/heisei23/pdf/pdf22/22-001.pdf
*2挑発を受けると攻撃的になる脳内の仕組みを解明:[慶應義塾]: https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2022/7/22/28-125792/
*3うつ病関連物質セロトニンを制御する外側手綱核は睡眠調節も担う | 理化学研究所: http://www.riken.jp/pr/press/2013/20130515_1/

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このページの最終更新日時: 2022-07-23 (土) 20:46:00