健康用語WEB事典

A群レンサ球菌(group A streptococcus : GAS)

溶血性連鎖球菌溶レン菌)の一種。化膿レンサ球菌とも。

菌体表層に架橋するMタンパク質抗原性の違いから130種類以上に分類される。

健常者の咽頭消化管表皮に生息する常在菌であるが、場合によってはヒトに感染し、咽頭炎扁桃炎などの局所性炎症猩紅熱産褥熱などの全身性炎症の原因となる。重篤な劇症型溶血性レンサ球菌感染症を引き起こす場合があり、人喰いバクテリアとも呼ばれる。*1*2

宿主細胞へ結合には、フィブロネクチン結合タンパク質であるFタンパク質が付着因子の一つとして関与する。*3

*1京都大学 微生物感染症学分野: http://www.tmd.ac.jp/grad/bac/groupAstreptococcus.html
*2大阪大学 歯口腔細菌学教室 A群レンサ球菌感染症の重症化メカニズムの解析(担当:寺尾豊): http://web.dent.osaka-u.ac.jp/~mcrbio/kenkyuuterao1.html
*3KAKEN — 研究課題をさがす | 化膿連鎖球菌のF蛋白とヒト組織型フィブロネクチンにおける相互作用の解析 (KAKENHI-PROJECT-08670302): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-08670302/

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このページの最終更新日時: 2020-01-28 (火) 08:03:45