トロンビン
血液が血管外に出ると生じる血液凝固因子。プロトロンビン(血液凝固第Ⅱ因子)から生成され、血液凝固第Ⅱa因子または活性化血液凝固第Ⅱ因子と呼ばれる。
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血液が血管外に出ると生じる血液凝固因子。プロトロンビン(血液凝固第Ⅱ因子)から生成され、血液凝固第Ⅱa因子または活性化血液凝固第Ⅱ因子と呼ばれる。
凝固の過程で役目を終えたトロンビンとアンチトロンビン(アンチトロンビンⅢ : AT-Ⅲ)が結合したもの。半減期が3分と極めて短い。凝固系の活性化を反映する。
活性化血小板膜上の血液凝固第Ⅴa因子〜血液凝固第Ⅹa因子によって爆発的にトロンビンが大量生成される現象。
アナフィラトキシンに分類される補体。糸球体内血栓形成に深く関与することが知られている。
凝固系の活性化によってプロトロンビンがトロンビンへと活性化する際に遊離されるN末端部位。
GPⅠb/Ⅸ/Ⅴ複合体の構成要素となる血小板膜糖タンパク質のひとつ。その量は構成要素となる他のタンパク質の半分。
肝細胞増殖因子(HGF)を活性化する酵素。
プロテアーゼ活性化型受容体のひとつ。血小板や白血球、血管内皮細胞に発現しているトロンビンの受容体。傷の修復に関わる。
プロテアーゼ活性化型受容体(PAR)のひとつ。トロンビンによって活性化される。
ビタミンK依存性凝固因子の活性化の際にビタミンKが不足し、そのグルタミン酸がカルボキシル化されずに血中に出現したもの。デス-γ-カルボキシプロトロンビンとも。
患者のプロトロンビン時間(PT)と健康人のPTの比に国際感度指数(ISI)を乗じて得られる標準化された値。プロトロンビン時間-国際標準比とも。
CCケモカインのひとつ。CCR3のリガンド。IFN-γによって発現が誘導される。
394個のアミノ酸から構成されるタンパク質。肝臓で産生され血液中に分泌される。α1-アンチトリプシンとも呼ばれる。
血清α2分画に属する725kDaの巨大分子。
グルタミン酸の4位がカルボキシル化された有機化合物。分子式は C6H9NO6
頭蓋骨内部を覆う硬膜の内側にあるくも膜と、脳全体を覆う軟膜との間(くも膜下腔)に出血する脳出血のこと。死亡率が高く、後遺症が残る可能性の高い重篤な症状。
静脈血栓塞栓症の治療薬。血液凝固第Ⅹa因子を阻害することで、プロトロンビンからトロンビンへの変換を抑制する。DOACとして使用可能。商品名はエリキュース。
アンチトロンビン欠損および欠乏患者の透析や脳血栓症、慢性動脈閉塞症(バージャー病)、ヘパリン起因性血小板減少症などの治療に用いられるトロンビン阻害剤。直接トロンビンの活性中心に結合してその活性を阻害することで、トロンビンが関与する血液凝固を抑制する。
トロンビンの作用を抑制することによる、血液の抗凝固作用を持つ血漿タンパク質。単にアンチトロンビンとも呼ばれる。
国内で開発され2012年に承認された疾患修飾性抗リウマチ薬。商品名はケアラムやコルベット。
カルボキシラーゼとは、基質に二酸化炭素(または炭酸水素イオン)を導入するカルボキシル化反応を触媒する酵素の総称であり、リアーゼあるいはリガーゼに分類される酵素群である。
ガベキサートのメシレート。メシル酸ガベキサートとも。
血液凝固因子のひとつ。血液凝固第Ⅹ因子やスチュアート・プロワー因子とも。
汎発性血管内血液凝固症(DIC)の治療薬。アンチトロンビンⅢによる血液凝固第Ⅹa因子の阻害作用を増強する。商品名はオルガラン。
血液凝固因子であるトロンビンに結合して、その作用を阻害する有機化合物。プロドラッグであるダビガトランエテキシラートとして用いられる。商品名はプラザキサ。
血管内皮細胞の膜タンパク質。
インフルエンザウイルス(A型、B型)に対する薬剤の有効成分。商品名はゾフルーザ。
活性化にビタミンKを必要とする血液凝固因子。全て肝臓で合成され、活性化の際にカルシウムイオンを必要とする。
補体制御因子のひとつ。肝臓で産生され、血漿中や組織中に存在する糖タンパク質(細胞接着分子)。ソマトメジンBやS-プロテインとも。
フィブリノーゲンのサブユニットを構成するペプチド。
フィブリンの前駆体となる血漿タンパク質。肝臓で産生される。フィブリノゲンとも。
凝固因子のひとつ。肝臓で作られた血液中のタンパク質であるフィブリノーゲンからトロンビンの働きによって生成される。
血液凝固因子のひとつであるトランスグルタミナーゼ。血液凝固第ⅩⅢ因子とも。
急性の肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の治療薬。アンチトロンビンⅢの抗血液凝固第Ⅹa因子活性を顕著に増強させることでトロンビン産生を阻害する。商品名はアリクストラ。
鮭の精子から分離された強塩基性タンパク質。血小板のトロンビン受容体を活性化し、血小板凝集の部分的活性化とそれに続く凝集障害による抗凝固作用を持つ。
ビタミンK依存性に肝臓で合成され、血液凝固を抑制するタンパク質。セリンプロテアーゼの前駆体。
血液凝固第Ⅱ因子(プロトロンビン)、血液凝固第Ⅴa因子、血液凝固第Ⅹa因子、リン脂質、カルシウムイオンによる複合体。トロンビンバーストの本体。
血液凝固因子のトロンビンの前駆体。血液凝固第Ⅱ因子とも呼ばれる。半減期は約2日。
尿中に存在する代表的な糖タンパク質の一つ。カルシウム結合タンパク質であり、血液凝固系にも関与することが知られている。
外因系血液凝固による血液凝固にかかる時間。ビタミンKの不足による出血傾向などの診断に有用。
肝臓から発見された、アンチトロンビンに結合して血液の凝固を抑制する作用を持つ硫酸化多糖(ヘパラン硫酸)。マスト細胞に存在する。ヘパラン硫酸の中でも硫酸化の度合いが高い。
トロンビンの活性部位を競合阻害する抗血液凝固剤。キシメラガトランの活性代謝物。
血液凝固因子であるビタミンKに拮抗して、血液を固まりにくくして血栓を予防する抗凝固薬の有効成分。脳梗塞などの血栓が原因となる疾患の予防などに処方される。ワーファリンとも表記される。
血液凝固因子のひとつ。不安定な物質であり、不安定因子やACグロブリン、血液凝固第Ⅴ因⼦とも。
内因性FXase複合体とは、血液凝固の内因系カスケードにおいて、第IXa因子(FIXa)と第VIIIa因子(FVIIIa)がカルシウムイオン($Ca2+$)の存在下でリン脂質膜上に形成する酵素複合体である。その主要な生理学的役割は、第X因子(FX)を限定分解して活性化型である第Xa因子(FXa)へと変換することである。名称の「FXase」…
血管内皮細胞が破壊されたり、血液がガラスなどの異物に接触したりすることによって起こる血液凝固(凝固系)のこと。
急激に肝臓組織の広範囲で壊死が起こり、その機能が失われる重症肝炎。ウイルスや薬剤が原因となる。
トロンビンの作用によりフィブリノーゲンから生じたフィブリンモノマーやその複合体を示す、血栓準備状態の確認に有用なバイオマーカー。半減期は8~15時間。
腎臓から尿道までの尿路に結石が生じる疾患。尿路に詰まる結石、またはそれによる症状(尿路結石症)のこと。十人に一人の割合で発生するとされる。
活性化とは、生体において不活性な状態にある細胞、酵素、受容体、遺伝子などが、物理的あるいは化学的な刺激を受けて機能的な状態へと転換される現象、またはそのプロセスのことを指す。
プロテインCが、トロンビンとトロンボモジュリンの複合体によって活性化されたもの。
コラーゲンやトロンビンなどによって血小板膜受容体を介して活性化された血小板。活性化によって血小板中に貯蔵されているα顆粒や濃染顆粒、リソソームが放出される。
活性化血液凝固第Ⅱ因子 トロンビンを参照。
血液凝固因子を直接阻害することで抗凝固作用を示す内服薬。当初は新規経口抗凝固薬(NOAC)と呼ばれた。
肝細胞が線維化して硬く変化した状態。肝臓の障害(慢性肝炎)の末期に見られる。肝硬変症とも。患者の70%が男性とされる。
肝障害とは、様々な原因によって肝臓の細胞や組織に炎症や壊死などの障害が生じ、肝機能が低下した状態の総称である。 肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、代謝、解毒、胆汁の生成など生体維持に不可欠な多様な機能を担っているが、障害を受けても初期には自覚症状が現れにくい特徴を持つ。
心臓から肺へ血液を送る動脈。弁(肺動脈弁)が存在する。全身から戻ってきた酸素濃度が低い血液が流れる。肺動脈の血圧は大動脈の血圧の1/5〜1/4。
止血などの際に起こる、血液が固まること現象。複数の血液凝固因子が連鎖的に反応するによって起こる。
血液を固める働き(血液凝固)を促進する物質。単に凝固因子と表記されることもある。
血液凝固第Ⅱa因子(activated blood coagulation factor II) トロンビンを参照。