乾癬
円(楕円)形の盛り上がった紅斑の上に、白色あるいは銀白色の角質が付着し、ときに自然に剥がれる皮膚疾患(炎症性角化症)。痒みは湿疹ほど強くない。他者には感染しない。
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円(楕円)形の盛り上がった紅斑の上に、白色あるいは銀白色の角質が付着し、ときに自然に剥がれる皮膚疾患(炎症性角化症)。痒みは湿疹ほど強くない。他者には感染しない。
乾癬が全身に広がって赤くなり、正常な皮膚がほとんど見えなくなった状態。発熱を伴う場合がある。
乾癬に腫れと痛みを伴う関節炎をが合併した疾患。脊椎関節炎のひとつ。関節症性乾癬とも。乾癬患者の1~20%程度に発症するとされる。明らかな原因は不明。
NF-κBを活性化して様々なケモカインを誘導し、炎症を引き起こす分子。汎発性膿疱性乾癬などの乾癬や毛孔性紅色粃糠疹5型の患者はCARD14の遺伝子に変異が起きていることが報告されている。
E-FABPとは、日本語で表皮型脂肪酸結合蛋白と呼ばれる分子量約15kDaのタンパク質であり、脂肪酸などの疎水性リガンドと可逆的に結合して細胞内輸送や代謝制御に関与するFABPファミリーの一員である。
小胞体アミノペプチダーゼ(ERAP)のひとつであるロイシンアミノペプチダーゼ。脂肪細胞由来ロイシンアミノペプチダーゼ(A-LAP)とも。アミノ酸鎖の長さが9~16のペプチドに作用する。
HLA-Cw6とは、ヒトの主要組織適合遺伝子複合体(MHC)クラスI分子をコードするHLA遺伝子の対立遺伝子の一つであるHLA-Cの型(アレル)であり、特に尋常性乾癬などの自己免疫疾患や皮膚科学的疾患との強い関連性が知られている遺伝子マーカーである。
IL-1F10とは、インターロイキン-1(IL-1)ファミリーに属するサイトカインの一つであり、別名としてIL-38とも称されるタンパク質である。ヒトにおいてはIL1F10遺伝子によってコードされており、主に扁桃腺や皮膚などの組織や、さまざまな免疫細胞において発現している。
インターロイキンのひとつ。炎症を誘発する。汎発性膿疱性乾癬の症状の原因となることが報告されている。
δ型ホスホリパーゼC(PLCδ)のひとつ。細胞質分裂が起こる際にPHドメインを介して分裂溝に局在しする。これはPIP2の分裂溝への分布と一致している。
光線療法のひとつ。ソラレン(オクソラレン)と紫外線照射を組み合わせた乾癬に対する治療法。
RORγtとは、RORファミリーに属する核内受容体の一つであり、ヘルパーT細胞の一種であるTh17細胞の分化および機能発現において中心的な役割を果たす転写因子である。 RORγtは免疫応答や炎症性疾患の病態形成において極めて重要な因子として分子生物学や免疫学の分野で研究されている。
膿疱性皮膚病変と骨関節病変により構築される疾患概念。
ヘルパーT細胞の種類のひとつ。IL-17を産生する。分化や増殖にはIL-23が必要。
βデフェンシン4とは、ヒトの生体防御機構である自然免疫において重要な役割を果たす抗菌ペプチドの一種であり、主として上皮細胞から産生されて病原体の侵入を防ぐペプチドである。
皮下注射型の抗TNF-αモノクローナル抗体(ヒト抗体)。商品名はヒュミラ。国内では2008年に関節リウマチ、2010年にクローン病に対する使用が承認された。メトトレキサートと併用すると効果が高い。
尋常性乾癬や関節症性乾癬、ベーチェット病による口腔潰瘍に対する治療薬。PDE4を阻害することで細胞内cAMP濃度を上昇させ、炎症性サイトカインの発現を制御する。商品名はオテズラ。
尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症の治療薬。IL-17Aを阻害するIgG4モノクローナル抗体(ヒト化抗体)。商品名はトルツ。
抗IL-12/IL-23p40抗体。乾癬の治療に用いられる生物学的製剤のひとつ。商品名はステラーラ。
体内(視床下部、脳下垂体前葉)で生合成されるエストロゲンのひとつ。テストステロンがアロマターゼに触媒されて生成される。更年期障害の症状や閉経後骨粗鬆症の治療薬となる。商品名はエストラーナ、ジュリナ、ディビゲル、ル・エストロジェル。
乾癬など角化症の治療に用いられるレチノイド。商品名はチガソン。
乾癬の治療に用いられる外用薬。ビタミンD3の誘導体。商品名はドボネックス。
尋常性乾癬や関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、掌蹠膿疱症の治療薬。抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体(ヒト抗体)。商品名はトレムフィア。
乾癬の患者において、乾癬が無い健常な皮膚に物理的な力(摩擦、伸展、搔破など)を加えると、そこにも乾癬が広がる現象。
臓器移植の時に使われる、T細胞の活性を抑制する免疫抑制剤。乾癬の場合は少量で効果を発揮する。商品名はネオーラル。
乾癬(尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬)や強直性脊椎炎の治療薬。抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体(ヒト抗体)。商品名はコセンティクス。
活性型ビタミンD3の誘導体。1,24-ジヒドロキシビタミンD3とも。
カルシウムやリンなどのミネラルの吸収や、筋肉や骨の健康に関係する脂溶性のビタミン。
ビタミンDのひとつ。主に動物に含まれる。皮膚に紫外線を浴びると体内でコレステロールから合成される。
尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症の治療薬。IL-17受容体を標的とするモノクローナル抗体(ヒト抗体)。商品名はルミセフ。
尋常性乾癬などの角化症に対する治療薬となる活性型ビタミンD3の誘導体。商品名はオキサロール。
尋常性白斑の治療薬。尋常性乾癬に対するPUVA療法でも用いられる。8-メトキシソラレンとも。商品名はオクソラレン。
酪酸ヒドロコルチゾンを有効成分とする軟膏。湿疹や乾癬、掌蹠膿疱症など皮膚の異常に対する治療薬。
光照射とは、物質、細胞、組織、あるいは個体に対して人工的または自然的な光を当てる操作やプロセスのことである。 生物学や医学の分野においては、特定の波長を持つ光エネルギーを用いて生体反応を誘導したり、分子構造を変化させたりする手法として広く利用されている。
HLA-Cw6などHLAの異常による、樹状細胞やTh1細胞、Th17細胞などを介した種々の免疫学的異常を呈する皮膚の疾患。乾癬の8〜9割を占める。
急激な発熱と共に全身に白い膿をもつ赤い発疹ができ、生涯再発を繰り返す慢性炎症性皮膚疾患。
肝臓や腎臓でヒドロキシ化されたビタミンD。主に1,25-ジヒドロキシビタミンD3を指す。
表皮と真皮浅層の炎症によって表皮の過角化を来す疾患の総称。乾癬や扁平苔蘚など。
痒みを伴う皮疹(ほとんどが丘疹)。大きめの丘疹がほぼ等間隔に現れるという特徴がある。炎症と同時に表皮角化細胞の増殖性変化が見られる。他の疾患が原因となって発生する場合がある。
皮膚に炎症が起こり、赤みや腫れ、かゆみなどの症状が現れること。
粃糠疹とは、皮膚の表面に糠(ぬか)のような細かく乾燥した鱗屑(りんせつ)が付着する皮膚疾患の総称である。
頭皮や顔面など、皮脂の分泌が盛んな部位に起こる皮膚炎。頭皮に起こる場合はフケ症とも。
主に脊椎の関節に炎症を来す疾患。手足など末梢の関節にも炎症が起こる。
発熱を伴って全身の皮膚の発赤および膿疱が多発する乾癬。
自己炎症が発症に関わる炎症性角化症。
皮膚T細胞性リンパ腫において最も頻度の高い症状とされる皮膚病変。高齢者に多く、発生箇所は日の当たらない部分が多いとされる。
角化不全とは、表皮の角質層において核が消失せずに残存している病理学的状態を指す。
抗ヒスタミン薬が奏功しない痒み。アトピー性皮膚炎、乾皮症、乾癬、腎不全、肝疾患などに伴う。
乾癬の一種。いわゆる鮫肌。
関節症性乾癬