HEALTH WORDS / 用語解説
アスパラプチンC
アスパラプチンCとは、アスパラガス(学名: Asparagus officinalis)の地下茎や茎などの植物組織から単離・同定されるステロイドサポニンの一種である。1
アスパラガス属の植物には古くから様々な生理活性物質が含まれていることが知られており、その中でもサポニン類は植物が外敵や病原菌に対する防御反応として産生する二次代謝産物として注目を集めてきた。2
アスパラプチンCは、糖鎖部分とステロイド骨格であるアグリコン部分から構成される配糖体であり、その独特な化学構造に由来する様々な生物活性に関する研究が進められている。1
近年の生化学や天然物化学の分野における研究では、アスパラガス由来のステロイドサポニン類が持つ多様な薬理作用が解析されており、アスパラプチンCもその構成成分の一つとして抗腫瘍作用や細胞毒性などの生物活性を示すことが報告されている。3
植物由来の天然化合物としての特性上、アスパラプチンCはがん細胞に対する増殖抑制効果やアポトーシス誘導能などについてin vitro(試験管内)での実験が行われており、創薬シーズや機能性食品の成分としての応用可能性を探るための基礎研究対象となっている。4
また、アスパラガスの栽培品種や部位、さらには成長段階や収穫後の貯蔵環境によって、このようなステロイドサポニンの含有量や組成比率が変動することが知られており、植物生理学や食品科学の観点からも詳細な分析が続けられている。5
参考文献・出典
- Phytochemistry: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S003194220000407X ↩1 ↩2
- Molecules: https://www.mdpi.com/1420-3049/27/18/5914 ↩
- Journal of Natural Products: https://pubs.acs.org/doi/10.1021/np000561+ ↩
- Planta Medica: https://www.thieme-connect.com/products/ejournals/abstract/10.1055/s-2001-18860 ↩
- Journal of Agricultural and Food Chemistry: https://pubs.acs.org/doi/10.1021/jf063542+ ↩