HEALTH WORDS / 用語解説
アムロジピンベシル酸塩
Amlodipine Besylate
アムロジピンベシル酸塩とは、持続性のカルシウム拮抗薬であり、主として高血圧症や狭心症の治療に用いられる医薬品である。1
本剤は血管平滑筋の細胞膜にある電位依存性カルシウムチャネルを阻害することにより、細胞内へのカルシウムイオンの流入を減少させる。2 その結果、血管平滑筋が弛緩して末梢血管抵抗が低下し、血圧を下降させる作用を示す。1
薬物動態の面では、経口投与後に肝臓でゆっくりと代謝される特徴を持つ。2 これにより、血中濃度のピークが緩やかに現れ、薬物の半減期が長く持続するため、1日1回の投与で27時間にわたり安定した降圧効果を発揮することが臨床的に確認されている。1
適応症としては、本態性高血圧症のほか、冠動脈の痙縮や動脈硬化などに起因する狭心症の発作抑制がある。2 単独での投与のみならず、降圧作用を増強させる目的で他の降圧剤と併用されることも多い。1
副作用としては、血管拡張作用に基づく顔面潮紅、熱感、頭痛、めまい、あるいは下肢の浮腫などが現れることがある。2 過度な血圧低下による立ちくらみなども注意すべき症状として挙げられる。1
禁忌として、本剤の成分に対して過敏症の既往歴がある患者には投与してはならない。2 また、肝機能障害や腎機能障害を有する患者、あるいは高齢者に対する投与においては、血中濃度の変動や薬効の増強に配慮し、慎重な用量調節が求められる。1