HEALTH WORDS / 用語解説
サンシュユ
Japanese cornel / Cornus officinalis
サンシュユとは、ミズキ科の落葉高木、またはその果実を指す生薬名である。1
サンシュユは中国原産の植物であり、日本には薬用植物として渡来した歴史を持つ。2
早春の頃に葉が展開するよりも前に、黄色の小花を密集して咲かせる特徴がある。2
秋になると楕円形の果実が紅色に熟すため、和名ではハルコガネバキ、別名ではアキサンゴとも呼ばれることがある。2
生薬としてのサンシュユは、果実の種子を取り除いて乾燥させたものを指す。2
中医薬学や漢方医学においては、酸味と渋味を持ち、肝経や腎経に作用する生薬として位置づけられている。1
伝統医学の分野では、強壮、収斂、止血などの効能があるとされ、滋養強壮を目的とした処方に配合されてきた。1
具体的には、八味地黄丸や六味地黄丸といった代表的な漢方薬の構成生薬の一つとして利用されている。1
これらの漢方処方は、加齢に伴う頻尿、排尿困難、腰痛、視力低下などの症状の改善を目的として臨床の現場で用いられることが多い。1
近年では、サンシュユの果実に含まれる成分に関する科学的な研究が進められており、薬理作用の解明が試みられている。2
化学成分としては、イリドイド配糖体であるモロニシドやスウェトシド、さらにはログニンなどが含有されていることが確認されている。2
これらの有効成分が人体に対してどのような生理作用を及ぼすかについて、基礎研究および臨床試験を通じた検証が続けられている。1