HEALTH WORDS / 用語解説
滋養強壮
Tonic
滋養強壮とは、身体の栄養状態を補い(滋養)、機能低下した諸器官の働きを活発にして全身の体力や抵抗力を高めることをいう。1 医薬品の効能効果または用途の表現の一つとして広く用いられている。2
東洋医学や生薬学においては、気血両虚や五臓六腑の衰弱に対して、生命力の源を補う目的で用いられる概念である。 現代の医学・薬学領域においても、肉体疲労、病中病後、食欲不振、栄養障害、発熱性消耗性疾患などの際における身体の機能回復や健康維持の文脈で重要な位置を占めている。2
滋養強壮を目的として配合される成分や生薬には様々な種類が存在する。 代表的なものとして、ビタミン類、アミノ酸、ミネラルなどの栄養素のほか、ニンジン、オウギ、ロクショウなどの生薬が挙げられる。 これらは代謝の亢進や血流の改善、自律神経系の調節などを介して、疲労感の軽減や免疫力の維持に寄与すると考えられている。3
医薬品の承認審査においては、滋養強壮は効能効果の一つとして位置づけられており、一般用医薬品(OTC医薬品)の滋養強壮保健薬などにその表示が見られる。 これらの製剤は、日々の生活における慢性疲労や、加齢に伴う体力低下を感じた際のセルフケアとして利用されることが多い。4
臨床的または基礎研究的アプローチにおいても、滋養強壮作用を持つ物質の薬理作用解明が進められている。 例えば、抗酸化作用を持つ成分や、ストレスに対する生体防御機構(アダプトゲン様作用)を賦活する化合物に関する研究が行われており、疲労回復やQOL(生活の質)の向上に対する寄与が科学的に検証されている。5
参考文献・出典
- 日本漢方生薬学会: https://www.nihon-kanyaku.or.jp/ ↩
- 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構: https://www.pmda.go.jp/ ↩1 ↩2
- 日本薬学会: https://www.pharm.or.jp/ ↩
- 厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/ ↩
- 国立健康・栄養研究所: https://hfnet.nibiohn.go.jp/ ↩