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HEALTH WORDS / 用語解説

ジェスナー液

Jessner's solution

ジェスナー液とは、サリチル酸、乳酸、レゾルシンをエタノールに溶解した化学物質であり、主として皮膚科領域においてケミカルピーリングの目的に用いられる外用薬である。1

ジェスナー液の歴史的背景として、マックス・ジェスナー(Max Jessner)によって1916年に最初に調製された処方に基づいている。2

従来における標準的なジェスナー液の配合比率は、サリチル酸、乳酸、レゾルシンの各成分がそれぞれ14%(重量パーセントまたは重量容積パーセント)の濃度でエタノールに溶解されたものである。2

この薬剤に含まれるサリチル酸は角質溶解作用を有しており、皮膚の表面に蓄積した古い角質層の細胞間脂質やケラチンに働きかけて角層の剥離を促進する働きがある。2

もう一つの主要な構成成分である乳酸はアルファヒドロキシ酸の一種であり、皮膚表面の保湿性を保持しつつ穏やかに角質を剥離させる作用を示す。2

さらにレゾルシンはフェノール誘導体としての角質溶解作用や殺菌作用を併せ持ち、他の有効成分と相乗的に皮膚のターンオーバーを正常化させる効果を発揮する。2

臨床的な適応としては、尋常性尋常性ざ瘡(ニキビ)、光老化による皮膚の変化、色素沈着、表皮性の脂漏性角化症などが挙げられる。2

ケミカルピーリングの施術時には、医師または適切な医療従事者によって皮膚に塗布され、薬剤の浸透度合いや皮膚の反応を観察しながら適切な時間で中和あるいは拭き取りが行われる。2

副作用やリスクとしては、塗布時の強い刺激感、紅斑、一時的な乾燥、一過性の色素沈着、あるいはアレルギー性の接触皮膚炎などが起こる可能性があるため、施術前後の適切なスキンケアや紫外線対策が不可欠である。2

参考文献・出典

  1. 一般社団法人日本形成外科学会: https://jsprs.or.jp/general/disease/tumor/skin/skin_08.html ↩
  2. National Center for Biotechnology Information: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK547783/ ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8