HEALTH WORDS / 用語解説
ピリドキシン-5'-リン酸
Pyridoxine 5'-phosphate
ピリドキシン-5'-リン酸とは、ビタミンB6の主要な活性型補酵素であるピリドキサール-5'-リン酸の前駆体として機能するリン酸化合物の一種である。1
生体内においてビタミンB6は、ピリドキソール(ピリドキシン)、ピリドキサール、ピリドキサミンおよびそれらのリン酸エステル体の総称であり、これらは相互に変換されながら代謝に関与している。2
その代謝経路の中で、ピリドキシン-5'-リン酸はピリドキシン4'-オキシダーゼなどの酵素の作用によって酸化され、最も主要な補酵素型であるピリドキサール-5'-リン酸へと変換される。1
ピリドキサール-5'-リン酸は、アミノ酸代謝において極めて重要な補酵素として働き、アミノ基転移反応、脱炭酸反応、ラセミ化反応などを触媒する数多くの酵素の補因子として機能する。3
このようにピリドキシン-5'-リン酸は、直接的あるいは間接的にタンパク質の代謝や神経伝達物質の合成など、生体の維持に不可欠な多様な生化学反応を支えるビタミンB6の代謝中間体としての役割を担っている。1
参考文献・出典
- National Center for Biotechnology Information: https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/Pyridoxine-5-phosphate ↩1 ↩2 ↩3
- 厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf ↩
- 国立健康・栄養研究所: https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail588.html ↩