HEALTH WORDS / 用語解説
プログラム細胞死
Programmed cell death
プログラム細胞死とは、個体の発生段階や組織の恒常性維持において、不要あるいは有害となった細胞があらかじめ組み込まれた遺伝子プログラムに従って自発的に引き起こす細胞死の総称である。1 2
プログラム細胞死は多細胞生物の生命活動において極めて重要な役割を果たしており、代表的な形態としてアポトーシスが知られているほか、オートファジーを伴う細胞死やネクロトーシスなども含まれる。1 2
生体内では、細胞がDNA損傷などの不可逆的な障害を受けた場合や、ウイルス感染を受けた際に、個体全体の生存を守るための防御機構としてプログラム細胞死が誘導される。2
発生学的なプロセスにおいても、プログラム細胞死は器官形成や形態形成の過程で必須の現象であり、例えば哺乳類の発生初期における指の間隙形成などにおいて不要な細胞を除去するために厳密に制御されている。2
この制御機構に異常が生じた場合、細胞死の過剰な抑制は腫瘍(がん)の形成や自己免疫疾患の原因となり、逆に過剰な細胞死は神経変性疾患や虚血性疾患などの病態を引き起こすことが知られている。2
参考文献・出典
- ライフサイエンス統合データベースセンター: https://togodb.biosciencedbc.jp/glycoepitope/en/gco/GCO_00450 ↩1 ↩2
- 国立情報学研究所 CiNii Research: https://ci.nii.ac.jp/naid/110007153096 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5