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HEALTH WORDS / 用語解説

ラネラン酸ストロンチウム

Strontium ranelate

ラネラン酸ストロンチウムとは、骨吸収を抑制する作用と骨形成を促進する作用の両方をあわせ持つ、骨粗鬆症の治療に用いられる薬剤(代謝性骨疾患治療薬)である。1

本剤は安定な有機化合物であるラネラン酸とストロンチウムの塩であり、経口投与されることで体内で解離し、血中へと移行する。2

薬理学的な特徴として、骨の代謝に関与する破骨細胞の分化および機能を抑制して骨吸収を減少させる一方で、骨芽細胞を刺激して骨形成を亢進させるという、いわゆるデュアル作用機序を有していることが挙げられる。1

臨床試験においては、閉経後骨粗鬆症患者における椎体骨折や大腿骨近位部骨折などの脆弱性骨折の発生リスクを低減することが示されている。1

その一方で、安全性に関する評価では、心血管系障害(心筋梗塞や虚血性心疾患など)のリスク増加や、重篤な皮膚障害(中毒性表皮壊死融解症など)の発現が報告されており、使用上の注意において心血管疾患の既往歴がある患者などへの投与禁忌や慎重投与が設定されている。1

このように、骨密度の増加および骨折予防に対する有効性が認められている反面、副作用プロファイルに十分な配慮が必要とされる医療用医薬品である。1

参考文献・出典

  1. 医薬品医療機器総合機構 審査報告書: https://www.pmda.go.jp/drugs/2012/P201200052/670162000_22400AMX01099_A101_1.pdf ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5
  2. KEGG DRUG: データベース: https://www.kegg.jp/entry/D03886 ↩