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HEALTH WORDS / 用語解説

レゾルビンD3

Resolvin D3

レゾルビンD3とは、オメガ3脂肪酸の一種であるドコサヘキサエン酸(DHA)から生体内で生合成される、生理活性脂質の特殊化された炎症収束性メディエーター(SPM)の一種である。1

レゾルビンD3をはじめとするレゾルビン類は、炎症の受動的な減退ではなく、生体が積極的に炎症を終結させて組織の恒常性を回復させるプロセスにおいて中心的な役割を果たしている。1

生体内においてレゾルビンD3は、多価不飽和脂肪酸であるドコサヘキサエン酸を基質として、リポキシゲナーゼなどの酵素経路を介した代謝反応によって生成される。2

この脂質メディエーターは、好中球などの炎症性細胞の血管内皮への遊走や浸潤を抑制しつつ、マクロファージによるアポトーシス細胞や病原体の貪食作用(エフェロサイトシス)を促進する機能を持つ。2

これにより、組織の過剰な炎症損傷を防ぎ、迅速な組織修復および創傷治癒を誘導することが知られている。1

近年の生化学および薬理学の研究においては、レゾルビンD3の持つ強力な抗炎症作用および炎症収束作用を応用し、様々な炎症性疾患に対する新規治療薬や予防法の開発に向けた基礎研究が進められている。2

参考文献・出典

  1. 化学同人 公式サイト: https://www.kagakudojin.co.jp/book/b595240.html ↩1 ↩2 ↩3
  2. J-STAGE: https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/53/11/53_1105/_pdf/-char/ja ↩1 ↩2 ↩3