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HEALTH WORDS / 用語解説

芒硝

芒硝とは、主として硫酸ナトリウムの十水和物からなる結晶性の鉱物および化学物質であり、天然には塩湖の蒸発残留物や鉱泉の析出物として産出する硫酸塩鉱物の一種である。1 化学式は $Na_2SO_4 \cdot 10H_2O$ で表され、無機化合物に分類される。1

芒硝は、古くから医薬品や生薬として利用されてきた歴史を持つ。 日本薬局方などの公定書においても規定されており、下剤や緩下剤としての薬理作用を持つ有効成分として取り扱われている。1 経口投与された場合、腸管からの水分の吸収を妨げ、腸管内の浸透圧を高めることによって水分を保持する作用を示す。 これにより、糞便の容積が増大し、腸管の蠕動運動が促されることで排便を誘導する効果を発揮する。1

また、医療分野や薬学の領域だけでなく、漢方医学や伝統医学の方剤においても重要な生薬の一つとして配合されることがある。 例えば、大黄や厚朴などの他の生薬とともに方剤を構成し、便秘の治療や体内の熱を清す目的で使用されることが多い。2 臨床の現場や調剤においては、その強い瀉下作用から、用法・用量を厳密に守って使用する必要がある物質とされている。

物理的および化学的な特性としては、無色または白色の単斜晶系の結晶であり、空気中に放置すると風解して水分を失い、白濁して粉末状になりやすい性質を持っている。1 水によく溶解し、加熱すると結晶水を失って無水物である無水硫酸ナトリウムに変化する。 このような特性から、医薬品としての用途のほか、工業化学的な原料やガラス製造、洗剤の成分など、幅広い産業分野でも利用されてきた歴史と実績を有する化合物である。1

参考文献・出典

  1. J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200906019310863925 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6
  2. J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201007038166735161 ↩