ホーム血液サンプル

HEALTH WORDS / 用語解説

血液サンプル

Blood Sample

血液サンプルとは、生体の生体から採取された血液の試料であり、臨床検査や医学研究において疾病の診断、病態の評価、および生化学的な分析に用いられるものである1。

ヒトや動物の生体から採取される血液サンプルは、全血、血漿、血清などの形態に分類され、それぞれ目的に応じた前処理が行われる。 血液は赤血球、白血球、血小板などの血球成分と、これらを浮遊させる液体成分である血漿から構成されている。 臨床検査においては、生化学検査、免疫学検査、血液学検査、輸血関連検査など、多岐にわたる検査の基本資料として血液サンプルが利用される2。

血液サンプルの採取には、通常静脈から採血が行われるが、検査の目的や内容によっては動脈血や末梢血が用いられることもある。 採取の際には、感染症の伝播を防ぐため、医療従事者による適切な無菌操作と安全管理が求められる。 採取された血液サンプルは、凝固防止を目的として抗凝固薬(ヘパリンやEDTAなど)を含む採血管に充填されることが多い。 一方で、血清を得る場合には抗凝固薬を使用せず自然凝固させた後に遠心分離が行われる。

医学研究やゲノム解析の分野では、血液サンプルからDNAやRNAなどの核酸を抽出し、遺伝子解析やバイオマーカーの探索に活用される。 近年では、個別化医療やプレシジョン・メディシンの進展に伴い、高品質な血液サンプルを長期間保存するための生体試料バンク(バイオバンク)の整備が進められている。 バイオバンクにおいて適切に管理・保存された血液サンプルは、将来の疾患メカニズムの解明や新しい治療法の開発に向けた貴重な資源となっている。

参考文献・出典

  1. 国立国会図書館インターネット資料収集事業: https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11293220/www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kenkyujigyo/sikenkenkyu/index_00001.html ↩
  2. 厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000841261.pdf ↩