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HEALTH WORDS / 用語解説

KLHL3遺伝子

KLHL3 gene

KLHL3遺伝子とは、ケルヒリドメインを持つタンパク質ファミリーの一種であるKLHL3タンパク質をコードする遺伝子である。1

ヒトにおいてKLHL3遺伝子は染色体上の7q31.32に位置している。2

KLHL3タンパク質は、ユビキチン・プロテアソーム系において基質特異性を決めるCUL3-RING型ユビキチンリガーゼ(CRL3)複合体のアダプタータンパク質として機能する。3

このユビキチン化経路を通じて、KLHL3は腎臓の遠位尿細管や集合管におけるイオントランスポーターなどの標的タンパク質を分解へと導き、体液の恒常性維持や血圧調節に重要な役割を果たしている。3

KLHL3遺伝子の変異は、常染色体優性遺伝あるいは常染色体劣性遺伝形式をとる偽低アルドステロン症II型(別名:ゴードン症候群)の原因となることが知られている。2

偽低アルドステロン症II型は、高血圧、高カリウム血症、および正常血圧または高血圧を伴う代謝性酸性血症を特徴とするまれな遺伝性疾患である。2

KLHL3遺伝子に変異が生じると、CUL3との結合異常や標的タンパク質に対するユビキチン化能の低下を引き起こす。3

その結果、腎臓におけるナトリウムの再吸収やカリウム・水素イオンの排泄に関与するWNKキナーゼなどの分子が異常に蓄積し、腎臓での塩分再吸収が過剰になることで高血圧を発症すると考えられている。3

参考文献・出典

  1. 遺伝子検査のhhc: https://www.hhc.gr.jp/gene/walsenburg/ ↩
  2. Genetics Home Reference - NIH: https://medlineplus.gov/genetics/gene/klhl3/ ↩1 ↩2 ↩3
  3. 生命科学のD雞: https://seikagaku.jbsoc.or.kr/10.14952/SEIKAGAKU.2023.950130/ ↩1 ↩2 ↩3 ↩4