HEALTH WORDS / 用語解説
REG3G
REG3G(Regenerating islet-derived protein 3 gamma)とは、リガーゼ様作用や抗菌ペプチドとしての機能を持つC型レクチンファミリーに属するタンパク質の一種であり、主として膵臓や小腸などの消化器系組織において発現が認められる分泌タンパク質である。1 2
REG3Gは、再生(Regeneration)という名称の由来通り、組織障害からの回復過程や細胞増殖において重要な生理活性を示す分子として知られている。1
生物学的特性として、REG3Gはグラム陽性菌などの細菌の細胞壁を構成するペプチドグリカンの糖鎖構造を認識し、これに結合することで直接的な抗菌作用を発揮する自然免疫系のエフェクター分子として機能する。3
消化管内においては、腸管上皮細胞から分泌されることによって腸内細菌叢の構成を制御し、宿主と共生微生物との間の恒常性維持に寄与していることが学術研究によって示されている。3
また、REG3Gの発現はインターロイキンやサイトカインといった免疫応答関連分子のシグナル伝達経路によって誘導され、炎症性腸疾患や消化器系の感染症防御において中心的な役割を担っている。4
基礎医学および臨床医学の領域では、REG3Gの血中あるいは組織内における濃度変化が、膵炎や糖尿病などの代謝疾患、さらには消化器がんの病態進展や予後を評価するためのバイオマーカーとなり得るかについて分子生物学的な解析が進められている。4 1
参考文献・出典
- NCBI Gene: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/gene/27236 ↩1 ↩2 ↩3
- UniProt: https://www.uniprot.org/uniprotkb/Q6V401 ↩
- PubMed Central: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3058814/ ↩1 ↩2
- PubMed Central: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4167198/ ↩1 ↩2