HEALTH WORDS / 用語解説
TBK1
TANK binding kinase 1
病原体感染におけるサイトカインの産生において必須な役割を果たすキナーゼ(細胞内シグナル分子)。NAKやT2K、IKKiとも。1
B細胞の抗体応答の抗原特異性やB細胞免疫記憶の長期記憶を司る胚中心B細胞の形成においてTBK1が必須であることが確認されている。2
ホスファチジルイノシトール-5-リン酸を抗原と共に免疫すると、TBK1シグナルを直接活性化することでアジュバント効果を発揮し、抗原特異的抗体を誘導することが報告されている。3
DNA刺激に応じたⅠ型インターフェロンの産生にはTBK1が主要な働きをしている。刺激に応じてIRF-3をリン酸化しIFN-βを含む一連の標的遺伝子の発現が誘導される。TBK1と結合し活性化するシグナル伝達分子としてSTING(MITA、MPYS、ERIS)が存在する。4
参考文献・出典
- TANK-binding kinase 1 (TBK1) controls cell survival through PAI-2/serpinB2 and transglutaminase 2 | PNAS: https://www.pnas.org/content/109/4/E177 ↩
- 共同発表:感染やワクチンにおける免疫記憶に必須なB細胞シグナル因子を発見: https://www.jst.go.jp/pr/announce/20211216-2/index.html ↩
- KAKEN — 研究課題をさがす | TBK1の活性化メカニズムの解明 (KAKENHI-PROJECT-23790296): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-23790296/ ↩
- Akira Lab. : 大阪大学 微生物病研究所 / 免疫学フロンティア研究センター 自然免疫学分野: http://hostdefense.ifrec.osaka-u.ac.jp/ja/topics/2010/11/20101112immunity.html ↩