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骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndromes : MDS)

赤血球血小板白血球の元となる造血幹細胞の異常によって起こる症候群急性骨髄性白血病に移行する可能性の高く予後不良。不応性貧血とも。*1*2

分化が完全ではない未成熟な血球が出来たりアポトーシスを起こす血球となる無効造血が起こったりするため、血液中の血球数が減少する。病状が進むほど芽球の割合が高くなる。*3*4

MDSは、遺伝子異常を持つ造血幹細胞クローン性増殖に基づいた疾患群のうち、血液系細胞の形態的異形成と骨髄での無効造血所見を認め、骨髄もしくは末梢血の芽球比率が急性骨髄性白血病AML)よりも高くない疾患群である。*5

自覚症状動悸倦怠感貧血、出血しやすくなるなど。不良となる血球の種類によって現れる症状に個人差が出る。

治療は免疫抑制療法化学療法アザシチジン)、造血幹細胞移植など。

*1大阪市立大学・大学院医学研究科 血液腫瘍制御学 骨髄異形成症候群: http://www.med.osaka-cu.ac.jp/labmed/page081.html
*2不応性貧血(骨髄異形成症候群)市川幹 黒川峰夫: https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/101/7/101_1945/_pdf
*3骨髄異形成症候群 基礎知識:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]: http://ganjoho.jp/public/cancer/MDS/index.html
*4骨髄異形成症候群|KOMPAS: http://kompas.hosp.keio.ac.jp/sp/contents/000016.html
*5不応性貧血(骨髄異形成症候群)診療の参照ガイド - 自治医科大学: http://www.jichi.ac.jp/zoketsushogaihan/MDS.pdf

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このページの最終更新日時: 2019-09-01 (日) 14:56:19