HEALTH WORDS / 用語解説
アセチルCoAカルボキシラーゼ2
Acetyl-CoA carboxylase 2
アセチルCoAカルボキシラーゼ2とは、マロニルCoAを生成する酵素の一つであり、主に脂肪酸酸化の調節において重要な役割を果たすミトコンドリア外膜に存在するタンパク質である。1 2
本酵素は、アセチルCoAに重炭酸塩をATP依存的にカルボキシ化することでマロニルCoAを合成する反応を触媒する。3
アセチルCoAカルボキシラーゼ2は、哺乳類のゲノムにおいてACACB遺伝子によってコードされており、アイソザイムであるアセチルCoAカルボキシラーゼ1と比較して、カルボ端末側に長大なアミノ酸配列の付加構造を持っていることが特徴である。3 2
生成されたマロニルCoAは、脂肪酸生合成の基質として機能するだけでなく、ミトコンドリア内への脂肪酸の取り込みを担うカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ1に対する強力な阻害物質としても作用する。1 2
そのため、アセチルCoAカルボキシラーゼ2は骨格筋や肝臓などの組織において、脂肪酸代謝のβ酸化経路を負に制御する分子として機能している。1 2
近年の医学および生物学の研究においては、アセチルCoAカルボキシラーゼ2の活性低下や遺伝子欠損がエネルギー消費の亢進や肥満の抑制に寄与することが示されている。1 2
こうした背景から、本酵素は2型糖尿病やメタボリックシンドロームなどの代謝疾患に対する新規治療薬の有望な創薬標的として注目を集めている。1 2