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HEALTH WORDS / 用語解説

ドリコールリン酸

Dolichol phosphate

ドリコールリン酸とは、真核生物の小胞体膜に存在し、糖蛋白の生合成において糖鎖の転移を仲介する脂質キャリアとして機能する有機化合物である。1 2

ドリコールリン酸は、イソプレノイド単位が多数重合して構成される長鎖不飽和脂肪族アルコールであるドリコールがリン酸化された誘導体であり、細胞内における糖タンパク質の翻訳後修飾の過程において極めて重要な役割を担っている。1 2

小胞体膜の脂質二重層において、ドリコールリン酸は糖鎖の前駆体であるオリゴ糖を細胞質側から小胞体内腔側へとフリップフロップ運動により輸送する際の脂溶性のアンカーとして働き、N型糖鎖の形成プロセスを物理的・化学的に支えている。1 3

生体内での糖脂質や糖タンパク質の合成異常は様々な先天性代謝異常症を引き起こすことが知られており、特にドリコールリン酸の代謝やリン酸化に関与する酵素の遺伝子変異は、重篤な先天性糖鎖異常症(CDG)の発症原因となることが学術的に報告されている。1 2

参考文献・出典

  1. J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200907038161565597 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
  2. PubChem: https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/44585149 ↩1 ↩2 ↩3
  3. Wikipedia: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB ↩