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HEALTH WORDS / 用語解説

フェリチン

ferritin:Ft

細胞内で鉄を蓄える、直径12nmのタンパク質。鉄を蓄えるための直径8nmの空間を内部に持つ籠状構造を取る。24個の同一のタンパク質によって構成される。12

フェリチンに貯蔵された鉄は鉄イオン(Fe3+)として安定であり、毒性を発揮しない。フェリチンは肝細胞、脾臓、膵臓、骨髄、肺、心臓、腸管など全身の臓器に分布する。

細胞が鉄不足になるとフェリチンはオートファジーによってリソソームに運ばれて分解され、内部の鉄が取り出される。3

血清中のフェリチン(血清フェリチン)は、体内の鉄の貯蔵量を測定する指標となる。

フェリチンの機能は鉄の貯蔵と細胞内鉄の毒性解消であり、血清中に微量に存在し、血清フェリチンとして測定することができる。血清フェリチン濃度は貯蔵鉄量とよく相関することが知られている。血清フェリチン1ng/mLは貯蔵鉄8mgに相当する。したがって、生体の鉄の状態を把握するのに有用である。4

血清フェリチンの正常値は以下の通り。5

  • 男性 10~220(ng/mL)
  • 女性 10~80(ng/mL)

血清フェリチンが低値かつ貧血が認められる場合、鉄欠乏性貧血と診断される。

参考文献・出典

  1. 中空かご状タンパク質を使った化学を考える | My MODX Site: http://bioinorg.chem.nagoya-u.ac.jp/research/research08.html ↩
  2. 直径12ナノのタンパク質かご分子: フェリチンが金属を吸込む謎を原子レベルで解明 — 京都大学: http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2008/090318_1.htm ↩
  3. 鉄代謝 – 研究内容 | 京都大学大学院 医学研究科 細胞機能制御学: http://mcp.med.kyoto-u.ac.jp/research/fe-study/ ↩
  4. 血清フェリチン測定とその臨床的意義: http://www.city.fukuoka.med.or.jp/kensa/ensinbunri/enshin_5_x.pdf ↩
  5. 輸血後鉄過剰症の診療ガイド - 自治医科大学: http://www.jichi.ac.jp/zoketsushogaihan/tetsufinal.pdf ↩