ホーム帰耆建中湯

HEALTH WORDS / 用語解説

帰耆建中湯

Kigikenchuto

帰耆建中湯とは、小建中湯に黄耆と当帰を加えた方剤であり、気虚や血虚を伴う虚弱体質者の諸症状に用いられる漢方薬である。1

日本国内においては、厚生労働省が定める一般用漢方製剤承認基準においてその配合生薬や効能効果が規定されている医薬品の一つである。1

構成生薬としては、甘草、桂皮、芍薬、生姜、大棗、膠飴の6生薬からなる小建中湯をベースとし、そこに補気薬である黄耆と、補血薬である当帰が追加されている。2

医学的な効能効果としては、体力虚弱で、疲労しやすく、血色が悪いものの諸症状である、小児虚弱体質、疲労倦怠感、慢性胃炎、腹痛、手足の冷えなどに適応があるとされている。2

漢方医学の観点において、ベースとなる小建中湯が主に中焦の気血を補い脾胃の機能を高める働きを持つ一方で、本方は黄耆によって表の気や衛気を補って虚弱な状態を立て直し、当帰によって血を養うことで、より一層の滋養強壮効果を発揮すると考えられている。

臨床や臨床研究の場においては、慢性疾患に伴う全身倦怠感や、手術後の体力回復、あるいは免疫機能の低下が懸念される虚弱体質者に対する漢方治療の選択肢の一つとして検討されることがある。

投与にあたっては、含まれる甘草の大量長期服用による偽アルドステロン症などの副作用や、各構成生薬に対するアレルギー症状などに留意し、医師、薬剤師などの専門家の指導のもとで適切に使用される必要がある。

参考文献・出典

  1. 一般用漢方製剤承認基準: https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/0000196232.pdf ↩1 ↩2
  2. 一般用漢方製剤承認基準: https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuchokuseisakuka/0000213560.pdf ↩1 ↩2