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HEALTH WORDS / 用語解説

成体

Adult

成体とは、生物学および医学において、個体発生の過程を経て繁殖能力を獲得し、その種における定型的な形態と機能が完成した発達段階にある個体を指す。1

多くの多細胞生物の一生において、受精卵から発生した幼生や幼虫、あるいは若年者が変態や成長といった生物学的プロセスを経た後に到達する最終的な発育段階として位置づけられる。2

形態学的な特徴としては、器官系や組織が完全に分化し、細胞の増殖による全体の成長がほぼ停止、または安定した恒常性(ホメオスタシス)の維持に移行する時期である。3

生理学的な観点では、生殖細胞(精子や卵子)を産生して次世代を残すための生殖機能が十分に成熟していることが、成体を定義する上で最も重要な要素の一つとなる。4

これに対して、受精から成体に至るまでの未熟な段階にある個体は幼生、幼若個体、あるいはヒトの場合は小児や若年者などと区別されて呼ばれる。5

成体に達した後の個体においても、組織の恒常性を保つために一部の細胞は分裂を続け、組織幹細胞などを介した再生や代謝が行われている。6

しかしながら、多くの生物において成体期は老化のプロセスとも隣り合わせであり、時間の経過とともに生理機能の低下や疾患に対する抵抗力の減弱が見られるようになる。7

参考文献・出典

  1. 戸田中央総合病院 医療コラム: https://toda-chuo.or.jp/column/medical/post_13813/ ↩
  2. 日本小児科学会 専門医制度: https://www.jpeds.or.jp/modules/en/index.php?content_id=146 ↩
  3. 厚生労働省 難病情報センター: https://www.難病情報センター.jp/file/koho_R02_02_kosei.pdf ↩
  4. 国立成育医療研究センター: https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/pediatrics.html ↩
  5. 厚生労働省 統計情報: https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei19/dl/2019_01.pdf ↩
  6. 文部科学省 ライフサイエンスデータベース: https://lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n1656_01.pdf ↩
  7. 国立長寿医療研究センター: https://www.ncgg.go.jp/hospital/guide/shinryoka/geriatrics.html ↩