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HEALTH WORDS / 用語解説

生殖機能

Reproductive Function

生殖機能とは、生物が自己と同一の遺伝子を受け継ぐ次世代の個体を生産し、種を存続させるための生体における一連の生理的機能の総称である。1

ヒトをはじめとする有性生殖を行う生物において、生殖機能は生殖器(男性生殖器および女性生殖器)ならびに内分泌系や神経系などの密接な協調によって維持されている。1

男性の生殖機能の中心は精巣(睾丸)における精子形成と、男性ホルモンであるテストステロンの分泌である。2 精巣で産生された精子は、副睾丸を経て精管を通り、前立腺や精嚢などの付属器官から分泌される精漿と混合されて精液を形成する。2 これらの構造と機能により、精子を女性の体外へ送達することが可能となる。2

一方、女性の生殖機能は、卵巣における卵胞発育、排卵、および女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の分泌を基盤としている。3 卵巣から排出された卵子は卵管に取り込まれ、そこで精子との受精が行われる可能性が生じる。3 受精卵が得られた場合、それは子宮へ移動して子宮内膜に着床し、妊娠が成立する。3 妊娠が成立しない場合には、子宮内膜が剥離して月経として体外へ排出されるという一連の周期的な変化(月経周期)が繰り返される。3

これら男女の生殖機能は、視床下部から分泌される性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)、下垂体前葉から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)および黄体形成ホルモン(LH)といったホルモンの階層的な調節機構(視床下部-下垂体-性腺系)によって厳密に制御されている。2 この内分泌ネットワークのバランスが保たれることにより、配偶子の産生や二次性徴の発現、さらには妊孕性(妊娠する能力)が正常に維持される。2

しかし、生殖機能は様々な内的要因や外的要因によって影響を受けやすい。1 加齢による機能低下をはじめとして、生活習慣病、内分泌攪乱化学物質への曝露、過度なストレス、栄養障害、あるいは特定の疾患や治療薬の影響などにより、生殖機能障害や不妊症を引き起こすことがある。1 そのため、生殖機能の維持と健康管理は、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)の観点からも重要視されている。1

参考文献・出典

  1. 厚生労働省 e-ヘルスネット: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-078.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5
  2. 厚生労働省 e-ヘルスネット: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-079.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5
  3. 厚生労働省 e-ヘルスネット: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/partial/the-women.html ↩1 ↩2 ↩3 ↩4