HEALTH WORDS / 用語解説
粟糠
粟糠とは、粟(あわ)の精白工程において生じる果皮、種皮、糊粉層などの副産物であり、主に外皮や糠(ぬか)部分を指す用語である1。
粟はイネ科の作物であり、古くから穀物として日本を含むアジア各地で栽培および利用されてきた歴史を持つ植物である1。
穀類の精白の際に出る糠類全般には、植物の生長に必要な栄養素が多く蓄積される傾向にある。 粟糠についても例外ではなく、脂質、蛋白質、食物繊維、および各種のビタミンやミネラルといった栄養成分が含まれていることが知られている2。
現代の健康食品や栄養学の分野においては、精白された穀物の中心部だけでなく、従来は廃棄されがちであった外皮や糠の部 分に含まれる機能性成分に注目が集まることがある2。
粟糠に含まれる食物繊維は、腸内環境の維持や便通の改善など、消化器系の健康に寄与する生理作用を持つ成分として位置づけられることがある2。
また、脂質画分には植物油などに含まれる不飽和脂肪酸やトコフェロールなどの抗酸化作用を持つ物質が含有されている場合があり、食品化学や栄養学の研究対象となることがある1。
歴史的に見ると、粟のような雑穀の糠類は、食用としての利用のほか、家畜の飼料や肥料など、農業における副資材としても幅広く活用されてきた経緯がある1。