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HEALTH WORDS / 用語解説

耐食性

Corrosion resistance

耐食性とは、材料が環境中の化学的または電気化学的作用による腐食に対して、これを防ぐ性質のことである。1 金属などの材料が大気、水、酸、アルカリ、塩類などの腐食性環境にさらされた際、表面の劣化や消耗、変質を起こしにくい能力を指す。2

医療分野や健康関連の領域において、耐食性は非常に重要な特性である。 例えば、体液や血液といった腐食性の高い環境下に長期間置かれる生体用材料や医療機器、歯科用インプラントなどの金属製器具には、高い耐食性が求められる。3 もし材料の耐食性が不十分であると、体内で金属の腐食や溶出が生じ、金属イオンの体液への放出によってアレルギー反応や組織障害などの有害事象を引き起こす原因となるからである。4

一般的に金属は、空気中の酸素などと反応して表面に薄い酸化皮膜を形成することによって耐食性を高めている。 ステンレス鋼やチタン合金などは、この表面の不動態皮膜と呼ばれる保護膜の働きにより、優れた耐食性を発揮する代表的な材料である。5 医療現場で用いられる外科用手術器具や人工関節などの製品に対しても、消毒薬や洗浄液、滅菌処理に対する耐久性を維持するため、材料固有の耐食性や適切な表面処理が不可欠とされている。6

参考文献・出典

  1. JIS Z 0103: https://kikakurui.com/z/Z0103-2004-01.html ↩
  2. 防食技術便覧: https://www.jsce.or.jp/committee/boushoku/bunken/b便覧.html ↩
  3. 医用材料の基礎: https://www.nirim.go.jp/materials/implant.html ↩
  4. 生体材料学: https://www.jsbm.org/about/biomaterials.html ↩
  5. 金属材料の基礎知識: https://www.jim.or.jp/i_iep/metal/index.html ↩
  6. 医療機器の安全管理: https://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/0001.html ↩