ホーム頭頸

HEALTH WORDS / 用語解説

頭頸

Head and Neck

頭頸とは、解剖学および臨床医学において頭部および頸部を合わせた領域を指す表現である。1

一般に、脳や眼球などの中枢神経系や感覚器が含まれる頭部と、咽頭、喉頭、気管、食道、甲状腺などの器官が存在し頭部と躯幹を連結する頸部を一体の領域として捉える際に用いられる。2

臨床医学の分野では、耳鼻咽喉科、頭頸部外科、口腔外科、形成外科などの複数領域が密接に関係する領域であり、呼吸、嚥下、発声、咀嚼といった人間が生存し社会生活を送る上で極めて重要な諸機能を担っている。3

この領域に発生する悪性腫瘍は頭頸部癌と総称され、口腔、咽頭、喉頭、鼻腔、副鼻腔、唾液腺、甲状腺など多様な組織に癌が生じる特徴を持つ。4

頭頸部における悪性腫瘍の治療においては、外科手術による腫瘍の切除だけでなく、放射線治療や化学療法を組み合わせた集学的治療が行われることが多い。2

これは、頭頸領域が視覚、嗅覚、味覚などの感覚器や、顔面神経をはじめとする重要な神経および血管が複雑に走行する部位であるためである。1

したがって、治療にあたっては、根治性を担保しつつも、術後の審美性や言語機能、嚥下機能などの機能温存を最大限に図ることが臨床上極めて重要視される。3

参考文献・出典

  1. 南山堂 医学大辞典 ↩1 ↩2
  2. 日本頭頸部外科学会: https://www.jshns.or.jp/general/about/ ↩1 ↩2
  3. 日本頭頸部癌学会: https://www.jshnc.org/general/cancer/ ↩1 ↩2
  4. 国立がん研究センター: https://ganjoho.jp/public/cancer/head_and_neck/index.html ↩