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HEALTH WORDS / 用語解説

DAB(ジアミノベンジジン)

ジアミノベンジジン

DAB(ジアミノベンジジン)とは、免疫組織化学法や免疫細胞化学法、イムノブロッティングなどの実験において、酵素である西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)の基質として広く用いられる有機化合物である。1

DABは、西洋ワサビペルオキシダーゼの触媒作用と過酸化水素の存在下で酸化されることによって重合し、不溶性の濃い茶褐色から黒褐色の色素を形成する性質を持っている。2

この酵素反応によって生成される沈澱物は光や熱に対して非常に安定であり、アルコールやキシレンなどの有機溶媒にも不溶であるため、免疫染色後の標本を脱水・透化した上で封入剤を用いて長期保存用の永久プレパラートを作製する際に極めて有利である。2

生物学や医学の研究分野においては、組織や細胞内の特定のタンパク質や抗原の位置を顕微鏡下で可視化するための検出試薬として不可欠なものとなっている。1

一方で、DABは変異原性や発がん性物質としての潜在的な毒性が懸念されている化合物であり、人体や環境への悪影響を防ぐため、取扱いの際には手袋や実験着の着用などの適切な安全管理と、使用後の厳重な廃棄処理が義務付けられている。1

参考文献・出典

  1. ナカライテスク: https://www.nacalai.co.jp/user/pdf/DAB_manual.pdf ↩1 ↩2 ↩3
  2. コスモ・バイオ株式会社: https://www.cosmobio.co.jp/support/protocol/ihc-dab-substrate.html ↩1 ↩2