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HEALTH WORDS / 用語解説

DNA配列

DNA sequence

DNAはアデニンとチミン、グアニンとシトシンがそれぞれ相補的な塩基対を形成して二重らせん構造を構築しており、この塩基の配列情報自体が生体の設計図として機能している。1

生物の遺伝情報は、このDNA配列における塩基の順序によってコードされている。2 DNA配列の中には、タンパク質のアミノ酸配列を指定する遺伝子領域だけでなく、転写や翻訳などの遺伝子発現を制御する領域や、機能の分かっていない領域なども含まれている。3 DNA配列の情報は、RNAを介してタンパク質の合成に利用され、生物の形態や代謝、生理機能を決定づける中心的な役割を担っている。1

DNA配列を決定する技術はDNAシーケンシングと呼ばれ、分子生物学や医学の分野において極めて重要な基盤技術となっている。2 初期のサンガー法に代表される塩基配列決定法から、一度に膨大な量のDNA配列を高速で読み取る次世代シーケンサーへと技術が大きく進歩したことで、ヒトをはじめとする多様な生物のゲノム解析が飛躍的に加速した。3 これにより、個体ごとの遺伝子多型や変異の網羅的な検出が可能となり、疾患の原因究明や分子標的薬の開発など、ゲノム医療の発展に大きく寄与している。1

また、解読された膨大なDNA配列のデータは、国内外の公的データベースに蓄積され、世界中の研究者が解析や比較に利用している。3 異なる生物種間におけるDNA配列の比較を行うことで、進化生物学的な系統関係の推定や、種特異的な遺伝子の同定が行われる。2 さらに、微生物のDNA配列を環境サンプルから直接解析するメタゲノム解析などにより、生態系における多様な生命活動の解明も進められている。3

参考文献・出典

  1. 厚生労働省: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokuku_hoken/yakkon/other/dl/040301-1b.pdf ↩1 ↩2 ↩3
  2. NHGRI: https://www.genome.gov/genetics-glossary/DNA-Sequencing ↩1 ↩2 ↩3
  3. 国立遺伝学研究所: https://www.nig.ac.jp/nig/ja/about-nig/pr/books/d-dna/d02 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4