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HEALTH WORDS / 用語解説

HAS3

Hyaluronan synthase 3

HAS3とは、ヒアルロン酸を細胞外へ生合成する主要な酵素であるヒアルロン酸合成酵素ファミリーのアイソフォームの一つである。1 ヒトを含む哺乳類において同定されている3種類のヒアルロン酸合成酵素(HAS1、HAS2、HAS3)のうちの一つであり、膜貫通型タンパク質として細胞質側からUDP-グルクロン酸とUDP-N-acetylglucosamineを基質として用い、グリコサミノグリカンであるヒアルロン酸鎖を伸長させながら細胞膜を通過させて細胞外基質へと放出する働きを持つ。2

HAS3遺伝子はヒトゲノム上の特定の染色体領域にコードされており、各組織や細胞で発現している。3 他のHASアイソフォームと比較して、HAS3は比較的分子量の低いヒアルロン酸を産生する特性があるとされ、その酵素活性は高く維持される傾向にある。1 生体内においては、皮膚や脳などの様々な組織で発現が確認されており、細胞の増殖、分化、運動性といった基本的な細胞生物学的プロセスの調整に関与している。2

また、HAS3を介したヒアルロン酸の産生は、創傷治癒のプロセスや炎症反応、さらには癌細胞の浸潤や転移といった病態生理学的現象にも深く関与していることが示唆されている。2 特に脳内においては、神経細胞を取り巻く細胞外基質の構成成分を供給することで、シナプスの形成や神経 plasticity(可塑性)の維持にも寄与していると考えられている。1 このように、HAS3は単なる構造成分の供給源にとどまらず、細胞間のシグナル伝達や微小環境の動態を制御する重要な分子として医学および生物学の分野で研究が進められている。2

参考文献・出典

  1. Gen(株): https://www.gen-info.co.jp/datasheet/M06560.pdf ↩1 ↩2 ↩3
  2. NBDCヒトデータベース: https://humandb.biosciencedbc.jp/humandb/entry?id=hsa:3033 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4
  3. NBDCヒトデータベース: https://humandb.biosciencedbc.jp/humandb.biosciencedbc.jp/humandb/entry?id=hsa:3033 ↩