HEALTH WORDS / 用語解説
アラキドン酸カスケード
arachidonic acid cascade
細胞膜のリン脂質からアラキドン酸が遊離し、それからエイコサノイドに属する様々な物質が生成される経路。この経路は、非ステロイド系抗炎症薬によって阻害される。12
アラキドン酸カスケードにおける一連の反応は以下の通り。3
- ホスホリパーゼA2によって、リン脂質のグリセロール2位のエステル結合が加水分解されてアラキドン酸が遊離する。
- 遊離したアラキドン酸にシクロオキシゲナーゼが作用することでプロスタグランジンG2、5-リポキシゲナーゼが作用することでロイコトリエンが生成される。
- プロスタグランジンG2にシクロオキシゲナーゼが作用してできるプロスタグランジンH2に各酵素が作用することでプロスタグランジン類とトロンボキサン類が生成される。
生成されるプロスタグランジンの種類は細胞に発現する酵素の種類によって異なる。例えば、マクロファージはPGE2を優位に産生するが、肥満細胞はPGD2を優位に産生する。4
参考文献・出典
- 医療法人社団 慈成会東旭川病院 がん専門薬剤師・がん指導薬剤師 里見眞知子 第4講 緩和ケアにおける臨床薬理学: http://www.asahikawa-med.ac.jp/hospital/pal_care/seminars/pdf/kouza_23_2.pdf ↩
- 代謝調節因子と生理活性分子: http://www10.showa-u.ac.jp/~biolchem/H22-P3print.pdf ↩
- COX-2阻害薬と腫瘍性疾患 森崇 岐阜大学応用生物科学部獣医臨床腫瘍学: https://www.animalhospital.gifu-u.ac.jp/seminar/pdf/file013_01.pdf ↩
- アラキドン酸代謝物産生反応におけるリン脂質リモデリング経路の役割 昭和大学薬学部社会健康薬学講座衛生薬学部門 桑田浩 原俊太郎: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jshowaunivsoc/75/2/75_130/_article/-char/ja/ ↩