HEALTH WORDS / 用語解説
ネクチン-2
Nectin-2
ネクチン-2とは、細胞接着分子の一つであり、免疫グロブリンスーパーファミリーに属する糖タンパク質である。1
ネクチン-2は、アドヘレンスジャンクション(接着結合)の形成や細胞間の接着において中心的な役割を果たす膜タンパク質である。2
構造的には1回膜貫通型の受容体であり、細胞外ドメインには3つの免疫グロブリン様ドメインを有している。1
生体内においては、上皮細胞や内皮細胞をはじめとする様々な組織の細胞膜に広く発現している。2
ネクチン-2は細胞接着だけでなく、単純ヘルペスウイルス(HSV)などのウイルスが宿主細胞へ感染する際のエントリー受容体としても機能することが知られている。2
また、免疫系においては、T細胞やナチュラルキラー細胞(NK細胞)の表面に発現する免疫受容体のリガンドとしても働き、免疫応答の調節に関与している。2
さらに、がん細胞の増殖や転移、あるいは神経系の発生やシナプス形成のプロセスにおいても重要な役割を果たしていることが示唆されている。2
このように、ネクチン-2は細胞生物学、免疫学、ウイルス学などの幅広い医学・生物学分野において重要な研究対象となっている分子である。1
参考文献・出典
- 蛋白質構造データバンク: https://pdbj.org/mine/summary/3u8m ↩1 ↩2 ↩3
- ナショナルセンター・バイオテクノロジー・インフォメーション: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/gene/5819 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5