HEALTH WORDS / 用語解説
フォスファターゼ
Phosphatase
フォスファターゼとは、基質からリン酸基を加水分解により遊離させる酵素の総称であり、主にエステル結合しているリン酸モノエステルを加水分解してリン酸とアルコール類を生成する反応を触媒する。1
本酵素群は広範な生物種に存在し、生体内におけるシグナル伝達、タンパク質の活性制御、代謝調節などにおいて極めて重要な役割を果たしている。2
フォスファターゼは、その作用特性や最適pH、基質特異性などに基づいていくつかの主要なグループに大別される。代表的なものとしてアルカリフォスファターゼや酸性フォスファターゼが挙げられ、これらは臨床検査の分野において肝疾患や骨疾患などの診断マーカーとしても広く利用されている。1
また、タンパク質のアミノ酸残基であるセリン、スレオニン、チロシンなどに結合したリン酸基を特異的に除去するプロテインフォスファターゼも存在する。タンパク質のリン酸化がキナーゼによって引き起こされるのに対し、フォスファターゼは脱リン酸化を担うことで、キナーゼと拮抗的に働きながら細胞内の情報伝達ネットワークを精密に制御している。2
参考文献・出典
- e-Stat 統計で見る日本: https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003138865 ↩1 ↩2
- J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200907049807567756 ↩1 ↩2