HEALTH WORDS / 用語解説
プロテインキナーゼCθ
Protein kinase C theta
プロテインキナーゼCθとは、セリン・スレオニンキナーゼファミリーに属するプロテインキナーゼCアイソザイムの一つであり、主にT細胞の活性化やシグナル伝達において中心的な役割を果たす酵素である。1
プロテインキナーゼCθは、従来のプロテインキナーゼCと同様にジアシルグリセロールやカルシウムイオンなどのセカンドメッセンジャーによって活性化される特徴を持つ。2
免疫学の分野において、プロテインキナーゼCθはT細胞受容体(TCR)が抗原によって刺激された際に、免疫学的シナプスへと局在化することが知られている。1
この局在化に伴い、NF-kBやNFAT、AP-1などの転写因子を活性化する下流のシグナル伝達経路を誘導し、インターロイキン-2をはじめとするサイトカインの遺伝子発現を促進する。1
T細胞の分化や増殖、さらにはエフェクターT細胞や制御性T細胞の機能制御にも深く関与しているため、自己免疫疾患や移植免疫における重要な創薬ターゲットとして研究が進められている。2
また、免疫系以外の組織においても発現が確認されており、例えば骨格筋などのインスリン抵抗性や糖代謝の調節メカニズムにも関与していることが示唆されている。3
参考文献・出典
- KEGG PATHWAY: hsa04660: https://www.kegg.jp/dbget-bin/www_bget?hsa04660 ↩1 ↩2 ↩3
- KEGG DISEASE: hsa05330: https://www.kegg.jp/dbget-bin/www_bget?hsa05330 ↩1 ↩2
- KEGG PATHWAY: hsa04931: https://www.kegg.jp/dbget-bin/www_bget?hsa04931 ↩