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HEALTH WORDS / 用語解説

リパーゼAP6

Lipase AP6

リパーゼAP6とは、真菌の一種であるアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)などの微生物生産物に由来する消化酵素製剤の有効成分の一つであり、主として脂質の加水分解を触媒するリパーゼである。1

本酵素は医薬品や工業用酵素として広く利用されており、医療分野においては消化不良の改善や膵機能障害に伴う諸症状の緩和を目的とした消化剤に配合されている。2

リパーゼAP6をはじめとする真菌由来のリパーゼは、広範なpH領域において酵素活性を維持する特徴を有しており、特に酸性環境である胃内からアルカリ性を示す小腸に至るまでの消化管の各部位において安定して作用を発揮する能力を持つ。3

生化学的性質として、本酵素はトリグリセリド(中性脂肪)のエステル結合を特異的に切断し、グリセロールと脂肪酸へと分解する加水分解酵素としての機能を持つ。生体内における栄養素の消化および吸収効率を高める上で重要な役割を担っており、経口投与された際には食事由来の脂質代謝を補助する。4

製剤学的な観点からは、他のプロテアーゼやアミラーゼなどの消化酵素と混合されて複方消化酵素薬として調製されることが多く、胃液や胆汁酸の影響を受けにくいように工夫された製剤設計がなされる場合がある。これにより、消化器系の機能低下を補うための臨床現場における有用性が高められている。5

参考文献・出典

  1. 天野エンザイム株式会社 製品情報: https://www.amano-enzyme.co.jp/products/pharm_diag/ph_lpa.html ↩
  2. 医薬品医療機器総合機構 添付文書情報: https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2339011F1054_1_06/ ↩
  3. J-STAGE 論文詳細: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsbbt1924/51/11/51_11_823/_article/-char/ja/ ↩
  4. 独立行政法人製品評価技術基盤機構 NITE: https://www.nite.go.jp/NITE-Data/bio/ enzim/enzim_index.html ↩
  5. 日本薬学会 医療薬学フォーラム: https://www.pharm.or.jp/forum/ ↩