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HEALTH WORDS / 用語解説

硬組織

Hard tissue

硬組織とは、生物の身体において鉱質化(石灰化)が起こり、高い機械的強度を有する組織の総称である。1

ヒトをはじめとする脊椎動物の身体構造を支持し、運動を可能にするだけでなく、内部の脳や脊髄、内臓などの器官を外力から保護する極めて重要な役割を担っている。1

脊椎動物における代表的な硬組織としては骨、軟骨、歯のエナメル質、象牙質、セメント質などが挙げられる。1

これらの組織は、有機質であるタンパク質(主にコラーゲンなど)の基質に、無機質であるリン酸カルシウムの結晶(主としてハイドロキシアパタイト)が沈着することによって形成される。2

硬組織の形成および代謝のプロセスには、骨芽細胞や破骨細胞といった特異的な細胞が深く関与している。2

例えば骨は、生体内で常にリモデリング(骨吸収と骨形成)を繰り返しており、カルシウムやリンなどのミネラルの恒常性(ホメオスタシス)を維持する貯蔵庫としての機能も果たしている。2

さらに、硬組織は進化生物学や古生物学の分野においても極めて重要な研究対象となっている。1

有機質に比べて分解されにくく化石として地層中に残りやすいため、絶滅生物の形態や生態、進化の系統を解き明かすための貴重な情報源となっている。1

参考文献・出典

  1. J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200906013324621175 ↩1 ↩2 ↩3 ↩4 ↩5
  2. J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター: https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201007018441113941 ↩1 ↩2 ↩3